一枚板ができるまで


①原木(立木・倒木)の選定 → ②原木の製材 → ③天然木一枚板の乾燥 → 

④天然木一枚板面だし → ⑤加工(大手) → ⑥加工(面だし、穴埋め、小口加工) →

⑦加工(塗装) → ⑧完成

 

 

①原木(立木・倒木)の選定

ここでの選定とは、いわゆる丸太の選定に成ります。

木の種類を選び、一枚板が採れる木を選定いたします。

 

②原木の製材

製材とは、用途におおじて原木(丸太)をひく(割る)事です。

柾目、板目と言われる木目は、この時のひき方によって生じます。

 

③天然木一枚板の乾燥

製材したばかりの一枚板は、多くの水分を含みます。

この水分を抜くために、時間をかけて乾燥させていきます。

木の種類にもよりますが、長いもので十年以上の乾燥を有します。

また、この時に、木の特徴もあらわになります。同じ木の種類でも、

立木を切った季節や木のもつ個性により、暴れたり、反ったり、割れたり

する木があれば、素直で何事もない木もあります。

とても良い杢目の木を仕入れても、癖の強い木は一枚板として使用できない

場合があり、弊社でも、何度も泣かされたことがあります。

尚、この工程で虫の除去も行います。

 

④天然木一枚板面だし

乾燥をおえた表面は、黒く汚れています。

一膜むくと、木本来の木目や杢が現れます。

 

⑤加工(水平出し)

乾燥により、狂い(反り等)が生じた場合、狂いを取り

テーブルの機能を持たせるため、水平出しをします。

尚、この時に板厚を揃えます。

 

⑤加工(大手)

大手とは、木の肌があった場所を指します。

天然木の場合、手作業で大手の皮を剝きます。また、剝いた後、

薄皮が残るので専用ぶらしで磨きこみます。

倒木の際できた傷等の手当ても、この時に行います。

 

⑥加工(面だし、穴埋め、小口加工)

小口とは、年輪側の面を指します。

小口は、安全性を高めるためにR加工をします。(R=3~6)

小さいお子様や、不意に転んでしまった時にぶつかっても、怪我

をしにくい様角を滑らかにします。

サンドペーパーにより、面を滑らかにしていきます。

また、節穴や、軽度なヒビ等がある場合は補修していきます。

 

⑦加工(塗装)

オイル加工仕立てや、ウレタン塗装などで、一枚板に保護膜を

付けていきます。

オイル加工とは、一枚板に油をしみこませます。油をしみこませる

ことにより、一定期間一枚板の劣化を押させます。

皮膜はほぼつかないため、木本来の質感を楽しめます。

弊社では、有害性の極めて低いオイルを使用しています。

ウレタン塗装とは、一枚板に皮膜をつけることにより、耐久性が

増します。

また、水回りや、ダイニングテーブル等の場合は、皮膜がある限り

水や、油をはじきます。

 

⑧完成

全行程の完了です。

脚等の別途付属品の調整が終わり次第納品となります。